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No.04 『大地の精霊と夢の汽車(だいちのせいれいとゆめのきしゃ)』

¥15,000($95.69)

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親しみやすく愛らしいキャラクター造形の中に、深遠な慈愛と宇宙的な包容力が秘められた、心温まる一作である。画面中央に堂々とそびえ立つのは、虹色の髪とチェック柄の胴体を持つ、大地の精霊とも呼ぶべき巨人である。その開かれた両手と穏やかな微笑みは、訪れる者すべてを無条件で抱きしめるような温もりに満ちている。

精霊の背景に目を向けると、パステル調の優しく微細なドットで埋め尽くされた空と、漆黒の山並みが美しい対比を成している。そして足元に目を転じれば、みずみずしい緑の丘陵が広がり、その間を小さな蒸気機関車とカラフルな客車がのんびりと走り抜けていく。手前に描かれた時計やカメのような有機的な造形、可憐に咲く花々のモチーフは、この世界が「時間の制約から解き放たれた夢の国」であることを提示している。

赤木氏の描く精霊は、遠い神様ではなく、いつでも私たちのすぐそばに寄り添ってくれる存在だ。身体に細かく書き込まれた格子状の色彩パターンは、無数の感情や生命の多様性を表現しているようでもあり、幾重にも重なる点描の空は、私たちの心の深層にある穏やかな記憶を呼び覚ます。

子どもの頃に抱いていた「世界は優しく、秘密に満ちている」という純粋な感覚。大人になるにつれて失いかけてしまうその大切な感情を、赤木氏は圧倒的な画力と緻密なペン仕事で見事に描き出してみせた。観る者の心を童心に帰らせ、日々の疲れをそっと解きほぐしてくれる、慈愛に満ちた傑作である。

文評:双子三郎

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