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No.05 『虹色の落日と飛翔する銀河列車(にじいろのらくじつとひしょうするぎんがれっしゃ)』
¥15,000($95.69)
SOLD OUT
大空を疾走し、虹色の太陽へとダイレクトに飛び込んでいく黒い蒸気機関車。観る者の冒険心とロマンティシズムを強烈に刺激する、叙事詩的とも言えるダイナミックな幻想画である。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を彷彿とさせるこのドラマチックな構図は、赤木氏の作品群の中でも一際異彩を放っている。
画面上部、圧倒的な存在感を放つ虹色の太陽(あるいは異世界の扉)に向かって、汽車はレールもない大空を力強く駆け上がっていく。黒い車体と真紅のホイールのコントラスト、そして吹き出す煙のフォルムが、無限の彼方へと突き進むエネルギーを強調している。
一方で、画面下部に広がる世界は、豊穣な大地の生命力で満たされている。右側の断崖からは白く輝く滝が勢いよく流れ落ち、その水しぶきは細かな白いドット(点描)の群れとなって空間に舞っている。崖の表面や手前に群生する樹木は、緑、ピンク、紫色といった複雑な色彩の層で埋め尽くされており、光を反射して輝く宝石の結晶のようだ。
「空へ向かって解き放たれる車輪の運動」と、「大地に深く根を張る静寂な樹木」の対比。このふたつのベクトルが画面内で交差することにより、単なるファンタジーの枠を超えた、壮大な生命のドラマが完結している。パラダイスとは決して静止した平和だけではなく、未来や未知なる世界へと挑み続ける躍動感の中にも存在するのだということを、本作は力強く証明している。
文評:双子三郎
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